中絶手術を行うと、ほかの人に中絶跡がわかってしまうのではないかとご心配される患者様がいらっしゃいます。中絶手術は外科手術ですがメスを使用しませんので、通常通りの中絶手術をした場合は、体に中絶跡の傷が残ることはありません。妊娠による体形の変化は、妊娠初期ではほとんど目立ちませんが、妊娠中期になると個人差が大きいのですが体形の変化が見られます。妊娠による急な体重増加によって腹部等に妊娠線が出てくる人が稀にいます。手術痕ではないのですが妊娠が終了した後に妊娠線が薄く残ることもあります。
手術をするとほかの人に中絶跡がわかる?
人工妊娠中絶手術を行っても体の表面に傷はつかないので、外見で手術を行なったかどうかはわかりません。中絶手術を受けた後、患者様ご自身から手術経験の申告がない限り、基本的には医師を含む他の方へわかってしまうことはありません。
ほかの人に中絶跡がわかる?
体を見ただけでは、中絶手術の有無はわかりません。基本的に中絶手術は体を切開しないので体の外には手術の痕跡はのこりません。
病院で検査をした場合は、中絶手術の有無はわかる?
人工妊娠中絶手術直後に超音波検査で子宮や卵巣を精査すれば、子宮がやゝ大きく少し出血しているので何か子宮内操作を行ったのではないかと推測できます。また、中絶を繰り返した場合は、診察で経産婦と同様に妊娠の経験ありと推測できます。医院を受診しましたら診療の一助になりますので、妊娠や中絶のことは正確に問診表等でお伝えください。
[注] 当院の中絶手術の特徴
たて山レディスクリニックの中絶手術の内容
<吸引法と分娩法で手術を行うため、体に手術の痕跡が残らない>
中絶手術は母体保護法指定医を標榜している医療機関のみで受けることができます。
当院の人工妊娠中絶手術は初期中絶では吸引法、中期中絶では吸引法あるいは分娩法で中絶手術を行っております。いずれも、お体に中絶手術の跡は残りません。
安全に手術を行うため、手術前に、問診票に最終月経日、既往歴、妊娠歴、アレルギーの有無、常用薬、糖尿病、高血圧、甲状腺機能異常などについてご記入いただいています。術前の検査では、尿検査、血液検査、超音波検査と内診で妊娠の状態、妊娠週数、後遺症の有無と手術に対してのリスクがないかを丁寧に確認しております。
手術方法・麻酔方法・合併症の確認・同意書・手術費用についても丁寧にご説明しております。手術は点滴から薬剤を投与し眠っている間に超音波ガイド下で行っています。麻酔は静脈麻酔と笑気麻酔を併用しており、手術は寝ている間に終了します。当院の初期中絶手術は、問題がなければ来院から帰宅までおよそ3時間程度の日帰り手術です。
術後1週間前後で子宮が順調に回復しているかどうか検診を行い、フォローアップ体制を整えております。
[注] 中絶手術の流れ
[注] 中絶手術の方法(妊娠週数別)
[注] 麻酔について
[注] 術前検査・Rh式血液型不適合妊娠
<初期中絶手術の内容>
初期中絶は妊娠11週6日までの妊娠初期に行う中絶手術で、手術方法は吸引法を採用しております。吸引法とは吸引チューブを子宮頸管内に挿入して、子宮内の胎児や胎盤などの内容物を吸い出す方法で、WHO(世界保険機関)が推奨している方法です。
初期中絶では痛みのある術前処置は不要です。中絶手術はエコーガイド下で確認しながら行います。吸引法は原則として電動真空吸引法(EVA)と手動真空吸引法 (MVA)の両方に対応することができます。
手術時間は3分程度で、術後は院内の回復室で安静にしてお休みいただき、問題がなければ来院から帰宅までおよそ3時間の日帰り手術が可能です。
初期中絶では、初診来院日に中絶手術を行う1回コースと、初診来院日は妊娠確認のみ、次回に中絶手術を行う2回コースがあり、患者さんのご希望やご都合によりお選びいただけます。
[注] 術前処置なし
<中期中絶手術の内容>
中期中絶は妊娠12週から妊娠21週6日までに行われる手術で、当院では妊娠12週は吸引法、13週では吸引法か分娩法、妊娠14週以降の場合は分娩法になることが多いです。
中期中絶では、手術前日に子宮口と子宮頸管を拡張するため、子宮頚管拡張材を入れる手術前処置が必要になります。分娩法は子宮収縮剤を投与することで陣痛を起こし出産する方法で、出産同様に子宮から胎児と胎盤を摘出する方法です。初期中絶に比べて、患者様への負担があらゆる面で大きくなりますので、早めのご相談をおすすめします。
[注] 中期中絶手術の方法
中絶手術後の注意点
<手術後の出血と痛み>
手術後は出血、腹痛や発熱、頭痛などの症状が出ることがありますが、いずれの症状も個人差が大きいです。当院では痛みに対しては、鎮痛剤を処方しております。処方された鎮痛剤を服用するか、市販の鎮痛剤を服用していただくことで痛みが改善していくことが多いです。ただし、鎮痛剤を服用しても症状が改善されないような強い痛みがある場合など、ご心配な症状がある場合にはお電話でご予約の上ご受診ください。
[注] 中絶手術後の出血
[注] 中絶手術後の腹痛
[注] 中絶手術後の症状と対策
<性交渉>
術後の回復状況によって個人差がありますが、経過が順調で体調が良ければ手術後1〜2週間から性交渉は可能です。出血や痛みがある時には性行為は避けてください。また、術後3週間の時期を過ぎると排卵して妊娠する可能性が出てきますので、きちんと避妊することが大切です。避妊にはピルをおすすめしています。
<入浴>
手術当日は発熱がなければ、シャワーは可能です。感染症予防のため、浴槽に浸かるのは避けてください。術後1週間前後で術後検診があります。術後検診では、子宮と卵巣の回復状態を確認しますので、検診で医師から許可が下りてから浴槽に浸かるようにしましょう。
[注] 術後の生理不順について
[注] 手術翌日から仕事できる?
妊娠や中絶の跡を周囲に知られないための工夫
妊娠初期の母体の体調変化として、生理がこない、微熱の持続、胸が張る、腹痛・腰痛、等が生じる事があります。個人差が大きいのですが、悪阻(つわり)や不正出血が生じる事もあります。妊娠12週を過ぎた頃から少しずつお腹が膨らみ始め、妊娠に気が付く方もいらっしゃるかもしれません。妊娠5ヶ月頃になると、急な体重増加によってお腹に妊娠線がでる方もいます。
[注] 妊娠5週・6週の中絶手術
[注] 当院の中絶手術の特徴
妊娠線とは?中絶跡とは?
妊娠が進んで急に体重が増加すると、皮膚の伸びが体重増加に間に合わずに生じるのが妊娠線です。妊娠が終了すると妊娠線は目立たなくなりますが残ることが多いです。妊娠線は体重が急に増えた時に生じるもので、中絶手術による手術痕とは異なります。
プライバシーへの配慮が行き届いたクリニックを受診する
当院は完全予約制ですので、来院後ほとんどお待たせせずにご案内しております。院内でのご案内はお名前ではなく、受付でお渡しする番号で行っております。診療や相談はすべて個室で行っており、受診目的が他の方にわかることはありませんので、安心してご相談ください。また、受診に関わる全てのプライバシーに関わる患者様の情報は、守秘義務を徹底的に遵守しております。
[注] プライバシーポリシー
妊娠の可能性がある場合は早めに医師に相談する
避妊に失敗して妊娠したかもしれない、市販の尿検査で陽性反応がある場合は、出産するかしないかの判断にかかわらず、なるべく早く産婦人科を受診して、妊娠週数と正常妊娠であるかどうかを確認してもらうことをおすすめします。妊娠した場合、生理が止まる、微熱、吐き気、乳房の張り、眠気、だるい、などの体調の変化、妊娠週数が進むと体型の変化なども起こります。妊娠特有の症状から、周囲の人が妊娠を察する可能性もあるかもしれません。当院での診察やご相談は、全てプライバシーに配慮した個室で行なっております。受診をご希望の場合は、診療時間内にお電話をいただくか、24時間受付可能なWEB予約をご利用ください。
中絶手術後のフォローと望まない妊娠をしないために
通常の中絶手術を受けたことが原因で不妊症になるかは、はっきりとはわかっていませんし、中絶手術の跡が残らないので、体を見られたときに他の人にわかることもありません。患者さんのプライバシーは守られています。術後1週間前後の術後検診では子宮の回復状態を確認し、ご心配が残らないようにフォローしております。術後は、お体の回復だけでなく、心のケアも大切にしています。何か気になる症状や不安がある時は、お気軽にご相談ください。
[注] 通常の中絶手術で不妊症になることはない
[注] 中絶後ストレス症候群(PASS)
望まない妊娠をしないように
今後は望まない妊娠はしないように、女性が主体的に避妊できる低用量ピルの服用や、子宮内膜に直接作用して避妊効果がある避妊リング(ミレーナ)をお勧めしております。低用量ピルやミレーナは正しく使用(服用)を続けることで、高い避妊効果がありますが、その他にも重い生理痛の緩和や出血量減少、ホルモンバランスを整える効果などの副効用があり、様々な月経のお悩み改善が期待できます。避妊目的の低用量ピルやミレーナは自費診療ですが、治療薬として処方される場合には、保険適用になります。避妊方法だけでなく、生理に関するお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。
[注] アフターピル
[注] 避妊に失敗
[注] ピルの飲み忘れ
望まない妊娠をした場合の、中絶手術の基礎知識と費用
[注] 中絶の基礎知識と費用
[注] 中絶手術の費用
[注] 中絶費用払えない